椅子取りゲーム ― 「ルールを守る、気持ちを切り替える」
[2025.10.11]
椅子取りゲームは、音楽に合わせて体を動かし、ルールを理解しながら楽しむ活動です。シードでも子どもたちに大人気のプログラムのひとつです。
音楽が流れている間は歩き、音が止まったら椅子に座る――というシンプルなルールの中に、実はたくさんの発達支援の要素が含まれています。
まず、音に注意を向けて行動を切り替える力。音が止まる瞬間を聞き逃さずに反応することは、集中力や聴覚の認知機能を高めます。次に、ルールを守ること。ゲーム中に「座りたい!」という気持ちを抑えながら、他の子との関係を学ぶ場にもなります。
ゲームの中では「座れなかった…」と涙が出てしまう子もいます。でも、そこで大切なのは「どうしたら次は座れるかな?」と一緒に考えること。勝ち負けを超えて、挑戦を続ける力や気持ちの切り替え方を身につけていきます。
また、友だちを応援する体験も大切です。「がんばれ!」「惜しかったね!」と声をかけ合うことで、相手を認める心が育まれます。スタッフは常に温かく見守りながら、子どもたちが安心して挑戦できる環境を整えています。
椅子取りゲームは、音楽と遊びの融合。楽しみながら、集中力・社会性・感情のコントロールを総合的に育てる活動です。
