放課後等デイサービスの利用を考える際のポイント
皆さん、おはようございます!山村です。さて今回は、児童発達支援事業所の次の道筋の候補でもあります、放課後等デイサービスの利用を考える際のポイントについてお話をさせていただきます。6月開業に向けて少しずつスタートができる体制が整ってきました。今後相談会なども予定していきますので、是非ご覧ください!
お子さまの発達や特性に応じた支援を提供する「放課後等デイサービス(以下、放デイ)」は、障がいのあるお子さまや発達に特性のある小学生から高校生までの児童が、放課後や休日に利用できる福祉サービスです。しかし、「どの放デイを選べばよいのか?」「うちの子に合うのか?」と悩む保護者の方も多いと思われます。
今回は、放デイを利用する際に考えるべきポイントについて詳しくご紹介します。
① 放課後等デイサービスとは?
放デイは、学校の授業終了後や休日に、発達支援や日常生活のサポートを提供する事業所です。主に以下のような目的で利用されます。
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学校以外で安心して過ごせる居場所の提供
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自立に向けた生活スキルの向上
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コミュニケーション能力の育成
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学習支援や運動療育
お子さまの特性や個性に応じたプログラムが組まれ、遊びや学びを通じて成長をサポートすることが目的です。
② 放デイを利用するメリット
① 個別支援計画によるサポート
放デイでは、一人ひとりの特性に合わせた「個別支援計画」を作成し、計画に基づいた支援が行われます。
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コミュニケーション能力の向上(ソーシャルスキルトレーニング)
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日常生活スキルの習得(買い物や食事の練習)
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学習のサポート(宿題の補助、勉強の習慣づけ)
お子さまの得意なことを伸ばし、苦手なことを克服できるよう、専門的な支援が受けられます。
② 保護者の負担軽減
放デイは、学校が終わった後の時間帯に利用できるため、共働き家庭や育児と仕事の両立に悩む保護者にとって大きな助けとなります。
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仕事が終わるまで安心して預けられる
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宿題や生活習慣のサポートがある
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専門的なスタッフに相談できる
また、長期休暇中(夏休み・冬休みなど)も利用できるため、子どもの居場所づくりにも役立ちます。
③ 学校以外のコミュニティ形成
放デイでは、学校とは異なる友達と関わることができ、新しい人間関係を築く機会となります。
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同じ特性を持つ仲間と交流できる
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社会性を育む経験ができる
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楽しみながら成長できる環境がある
「友達づくりが苦手」「学校以外の場で自信をつけさせたい」という保護者の方にも、放デイは魅力的な選択肢となります。
③ 放デイを選ぶ際のポイント
① 子どもに合ったプログラムがあるか
放デイごとに支援の内容や方針が異なります。
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学習支援が充実しているか
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運動療育や感覚統合を取り入れているか
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ソーシャルスキルトレーニング(SST)があるか
「うちの子に合う支援が受けられるか?」をしっかり確認しましょう。
② スタッフの質や対応
お子さまが安心して過ごせる環境かどうかは、スタッフの対応が大きく関わります。
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子どもとの関わり方が丁寧か
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保護者への説明が分かりやすいか
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相談しやすい雰囲気があるか
見学時に職員の対応や雰囲気をチェックすることをおすすめします。
③ 通いやすさ・送迎の有無
放デイを継続的に利用するためには、通いやすさも重要です。
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自宅や学校からの距離は適切か
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送迎サービスがあるか
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駐車場の有無(送迎時の負担)
お子さまが無理なく通える環境が整っているかを確認しましょう。
④ 放デイ利用開始までの流れ
放デイを利用するためには、自治体が発行する**「受給者証」**が必要です。基本的な手続きの流れは以下の通りです。
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市区町村の窓口へ相談
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発達支援の必要性を伝え、受給者証の申請について確認する
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放デイの見学・体験利用
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気になる事業所を見学し、支援内容や雰囲気を確認
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体験利用をして、お子さまの反応をチェック
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受給者証の申請・発行
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申請手続きを行い、自治体からの支給決定を受ける
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放デイと契約・利用開始
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個別支援計画を作成し、具体的な利用プランを決定
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週何回利用するかなどを決めて通い始める
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⑤ まとめ
放課後等デイサービスの利用を検討する際には、
✔ お子さまに合った支援が受けられるか
✔ スタッフの対応や施設の雰囲気は良いか
✔ 通いやすく、送迎サービスがあるか
などを慎重に確認することが重要です。
また、「どの事業所を選べばいいか分からない」という場合は、市区町村の福祉窓口で相談したり、複数の事業所を見学したりすることで、より適切な選択ができます。
お子さまの成長をサポートするために、放デイを見つけていきましょう!