子どもの“今”と“未来”を支える存在
児童発達支援事業所で働く保育士の魅力とは
児童発達支援事業所には、さまざまな専門職が関わっています。言語聴覚士や作業療法士、心理士、児童指導員——その中でも“子どもとの日々に一番近い存在”と言えるのが、保育士です。
一見すると、児童発達支援というと「療育=専門職が中心」と思われがちかもしれません。ですが、子どもの育ちにもっとも大切なのは、日々の生活の中での「関わり方」や「声かけ」、そして「安心できる人とのつながり」です。その役割を自然に担うのが、保育士なのです。
保育士の専門性は、「子どもの発達」を土台にしながら、「生活支援」「環境構成」「遊びや活動の組み立て」など、多岐にわたります。児童発達支援事業所では、こうしたスキルが存分に生かされ、さらに“個別支援”というかたちで一人ひとりの子どもに寄り添えるのが最大の魅力です。
たとえば、ことばがうまく出ないお子さん。保育士は、その子の好きな遊びや関心をうまく取り入れながら、自然なやりとりを重ねていきます。遊びの中での「貸して」「どうぞ」「いっしょに」という関係性が、ことばや社会性を育てる大切なきっかけになります。
また、手先の不器用さが気になるお子さんには、「できた!」を感じられるような活動を丁寧に準備します。ちょっとした成功体験が「やってみたい」「やればできる」に変わり、自信へとつながっていきます。
保育士は、「できないこと」に注目するのではなく、「どうすればできるか」「どうすれば楽しく取り組めるか」を考え続ける専門職です。そして、何より子どもの小さな変化を見逃さず、「すごいね」「成長してるね」と喜び合える存在でもあります。
児童発達支援事業所では、1対1の個別支援や少人数の集団支援が中心です。だからこそ、より深く、じっくりと子どもと向き合える時間があります。これは、保育所や幼稚園とはまた違ったやりがいでもあります。
さらに、保護者支援も保育士の大切な役割のひとつです。
子育ての悩みや不安に寄り添い、日々の接し方のヒントを伝えたり、子どもの「いいところ」を一緒に見つけたり。保護者にとって、「この人に相談すれば大丈夫」と思える保育士の存在は、大きな支えになります。
実際に、「保育士さんの一言に救われました」「子どもだけじゃなく、自分も受け止めてもらえた」といった声を多くいただきます。保護者との信頼関係が、子どもにも良い影響を与え、支援の質そのものを高めてくれるのです。
児童発達支援というフィールドで働く保育士は、ただ“保育をする人”ではありません。
一人ひとりの発達や特性に寄り添いながら、「その子らしく育つ」ための環境をつくる支援者です。そして、「今できていること」「この先伸びていく力」を信じ、子どもも保護者も“丸ごと受け止める”存在です。
この仕事には、毎日ちがった表情の子どもたちとの出会いがあり、
昨日できなかったことが、今日できるようになる喜びがあり、
誰かの人生の一部にそっと寄り添うという、あたたかい使命感があります。
「一人ひとりに丁寧に向き合いたい」
「支援の中で保育士としての力を発揮したい」
「もっと専門的な関わりがしたい」
そんな想いを持つ方にこそ、児童発達支援の現場はきっとやりがいに満ちた場所になるはずです。
私たちは、保育士という仕事に、そしてその“ちから”に、心から誇りをもっています。
ぜひ一緒に、お子さまの育ちを支える仕事をしませんか?